まちの小さなお店のように10minutes

まちの小さなお店のように

はじめまして。「国立人小さなまちの仕事さがし」を運営する加藤と申します。

国立と書いて「くにたち」と読むこのまちは、東京駅から電車で1時間、新宿駅からは30分ほどの多摩地域と呼ばれる場所にあります。

多くの郊外のまちがそうであるように、高度経済成長期に都心で働く人々のためのベッドタウンとして開発されました。その時代が過ぎ去り何十年か経った今でも、国立に「働くまち」のイメージを持っている人は少ないように思います。

けれども、ほんのすこし目を向けてみると、国立には100年以上続く老舗企業、勢いのあるベンチャー企業、有名ではないけれど堅実な事業に取り組む会社がたくさんあります。

そこでは、昔はこうあるべきだと言われていた既存の型にとらわれず、自由に自分の生きかたや働きかたを切り拓いていこうとしている人たちと出会うことができます。

国立で独立・起業する人も多く、ほかにはない個性と品質をかねそなえた“国立クオリティ”を持つお店が立ち並ぶ通りは、歩いているだけでワクワクします。

もしかしたら、「国立で働く」という選択肢が、どこかで誰かが選択しようとしている生きかたにぴったり当てはまるかもしれない。

同じ人生がふたつとないように、人はたくさんの選択肢を持っています。そのことを知り、“のびやかに働く”選択肢を見つけるきっかけを、ここから増やしていきたいと思っています。

※2018年3月10日時点の「10minutes」の記事です。

もくじ

なぜ、国立なのか

「国立人小さなまちの仕事さがし」は、自分の仕事やライフプランについて自ら考えて行動に移そうとする人を応援し、地域の会社や働きかたとマッチングさせる、地域密着型の求人サイトです。

私自身は、両親が国立在住だったわけではないので、国立との縁はあまり長くありません。地方で生まれ育ち、就職を機に上京した私にとって、東京といえば23区内の目立つ情報ばかりが目に付き、はじめは東京駅から電車に乗って1時間の場所に国立というまちがあることすら知りませんでした。

そんな中「地域密着でなにかをしたい」という気持ちが強かった私が、偶然にも導かれるようにしてたどり着いたのが、地域活動が盛んな国立のまちだったのです。

国立の第一印象は、緑が美しい大学通りを中心に、魅力的な個人店が並ぶ文化的なまち。そして何よりも、国立で出会う人たちは、都心で出会う人とはどこか違っていました。

時間に追われてもいないし、必要以上の見栄も張らず、目一杯自分の好きなことをして暮らしている。
なぜそんな生きかたができるのか、不思議になってしまうこともあります。

「国立人小さなまちの仕事さがし」では、取材を通して、そんな「国立ならでは」とも言える生きかた、働きかたに出会うことができます。

人と仕事の出会いかた

仕事をし続ける限り、人生は学びの連続になる。自分の仕事と出会わなければ、その感覚を知ることはできないと思います。

私がかつて会社員として勤めていたのは、業界最大手の求人広告代理店でした。

最初は「地域に密着した仕事といえば営業かも?」という乏しい業界知識と動機からでしたが、結果としてそこで得た経験、そこで見つけた「自分の仕事」は、何にも代え難いものになりました。

私には都内の一区画を担当として割り当てられ、売上目標が与えられました。そんな中で私が裏目標にしたのは売上の達成ではなく、「縁もゆかりもないこの地で、いかに友人を増やすか」というものでした。(実際に顔見知りが増えるにつれ、達成率も上がっていきました)

まちなかにお気に入りのカフェをつくり、そこでの出会いや世間話から仕事の話へ。よく通りかかる道沿いで気になっていたオフィスに飛び込んで、取材をしてみたいという思いをぶつけてみたり。まちに顔見知りが増えていくにつれ、その場所に対する自分の「思い」が育まれていくのがわかりました。

そうしていると、思いがけない楽しいことがよく起きたのです。
知り合った社長に新しい事業アイディアをいち早く教えてもらってわくわくしたり、社長が趣味で描いているという絵画を見せてもらって驚いたり、パン屋さんの工房に入れてもらってパン作りのことを教わった日もありました。

「自分が相手に興味を持っている」ことは、ふしぎと相手に伝わります。

仕事と関係があるなしに関わらず、相手への興味を持ち、信頼関係を築いていく。そうすることで、より本質を捉えた記事が書けるように思います。
やがて2015年にフリーライターとして独立し、2016年に「国立人」を立ち上げてからも、当時の出会いや学びはさまざまな場面で活きるようになりました。

興味の尽きない「自分の仕事」に出会えれば、これほど楽しいことはありません。

そんな“人”と“仕事”の出会いのために、世の中のすべての仕事に携わる人への尊敬と感動、客観的な視点を併せ持ちながら、「国立人小さなまちの仕事さがし」の取材・編集に取り組んでいます。

小さなまちから仕事を考える

「すべての人に働く場所がある」

あたりまえのことのように聞こえますが、実はとても尊いことかもしれません。

近頃は、“求人倍率”という言葉をニュースなどで耳にすることも多くなりました。
求人倍率とは、仕事を探す人ひとりあたり何件の仕事があるかを示す指標。1を超えると企業側にとっては採用難といわれ、求職者にとっては仕事の選択肢が幅広くなります。

バブル崩壊後やリーマンショックなどのあおりを受けた就職氷河期と呼ばれる時代には、求人倍率0.5倍以下まで落ち込みましたが、2017年の7月にはバブル期を超える1.52倍まで回復しています。

そんなバブル期と今とで大きく異なる点は、「誰にでもできる仕事」が少なくなりつつあるということ。会社が求める人のビジョンはより明確に、働く人に求められる能力、専門性も高くなっています。

今は、誰にでも仕事がある時代。けれども、その中に「自分の仕事」はひとつしかありません。そのひとつと出会うために、一人ひとりが仕事や働きかたを自ら考え、幅広い選択肢の中から選びとり、または新しい価値観を創っていかなければならない時期に来ているのだと思います。

既存の型を破り、のびやかな働きかた、暮らしかたを考えていけるように。国立人では、まち、人、会社、時代背景などのさまざまな側面から“仕事を研究”し、よりよいマッチングのお手伝いをしていきます。

求人倍率は、社会全体の景況感に大きな影響を受けます。けれども、社会の大きな波にさらわれない底力が地域社会には眠っています。それは、地域社会における一人ひとりの仕事や暮らしが積み重なってできるもの。

“求人”は、すべての仕事に欠かすことができないものです。
そして、まちの底力をつけるお手伝いをすることが、地域密着型求人サイトの存在意義だと考えています。

地域に根ざしたお店のように続けたい

当サイトの運営会社「10minutes」には、
「10 minutes walk to my town.(私のまちまで10分)」
という意味が込められています。

地図に割り当てられた区画よりも、家や職場、よく行く場所、好きなお店などといった「自分のランドマーク」から10分圏内のエリアを、人は自分にとっての「まち」と認識しているのではないでしょうか。

まちは、そんな小さなまちのイメージがたくさん重なり合ってできています。

「地域に根ざした個人店のように、身の丈で誠実な商いを続けていきたい」
それが、10minutesの指針です。

まちで出会った社長が、私にこっそり新事業のプランを打ち明けてくれたのと同じように、10minutesでも近い将来ひらきたい「◯◯屋」の構想があります。この内容は、地域で出会った信頼できる人に、少しずつお話していっています。

ちなみに、当サイト「国立人小さなまちの仕事さがし」の前身は、国立エリアのさまざまなニュースを取り上げるポータルサイト「国立人」でした。

当時の管理者とは国立での地域活動を通して知り合い、私が独立したあともずっと温めていた“地域密着の求人サイト”のアイデアを話しました。それをきっかけにアカウントを譲り受け、リニューアルをして立ち上がったのがこのサイトです。現在その方はシステム担当者として、ウェブサイト構築のサポートをしていただいています。

今、ウェブメディアという形をとっている国立人も、「地域密着の求人」というコンセプトは変わることなく、時代の流れ、地域の変化に合わせた新しい形へと、ゆるやかに変化していくことと思います。

その時に、ここまで記事を読んでいただいたあなたの力が加われば、とても面白いものになりそうです。

その出会いを、今から楽しみにしています。

法人情報

会社名
10minutes
HP
https://kunitachijin.com
加藤 優 加藤 優

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