未来を見据えて、理想のスタイルになりたい、ダイエットがしたい、筋力をつけたい。そんな目的を持つ人にとって、自分だけの貸し切り空間で運動ができるのが“パーソナルジム”のいいところ。
国立で暮らし、はたらく人が、こっそり通っている隠れ家のようなパーソナルジムがあるそうです。
「LIFIT(ライフィット)は美容室のような落ち着いた空間で、外からの視線を気にすることなく自分の体と向き合う時間が作れます。キッズスペースがあるので、お子さんと一緒に通えるのも嬉しいと言っていただきますよ」
志岐竜太(しき・りゅうた)さんは、学生時代に管理栄養士の資格を取り、その知識を活かせる仕事としてパーソナルトレーナーを選び、経験を積んでいきました。しかし、2020年のコロナショックで勤め先が倒産。志岐さんは、立川の店舗とそこに通っていたお客さんを引き継ぐ形で独立を決意し、より地元の人に愛されるパーソナルジムづくりへの試行錯誤を続けています。
「一度行ってみたいな、と思えるサードプレイスのように、子どもから年配の方まで、皆さんにとって居心地のいい場所になっていきたいと思っています。LIFITの空間を自分専用のトレーニングルームのように使ってもらって、なりたい自分になるお手伝いができたら嬉しいですね。まちの人が気軽に通える、“自分だけの隠れ家”を目指しています」
LIFITを訪れるきっかけは、リバウンドのないダイエットがしたい、結婚式に向けて理想の体型を作りたい、健康診断の結果を見て不安になって……など、様々です。最近は子どもと一緒に通えるジムを探して訪れる人も多いそう。
「ダイエットや体づくりを、自分ひとりで成功させるのはなかなか難しい。なので、これまでうまくいかなかった経験から、自分を否定して責めてしまう人は本当に多いんです。心がストレスを抱えているのは体にもよくないですし、成果が出ない要因にもなります。ここに来たからにはなるべくリラックスして、安心感を持ってもらいたいですね」
1時間の無料カウンセリングでは、なりたい自分の目標を設定し、運動や栄養学の観点から自分に合ったトレーニングを見つけていきます。はじめは「今の自分がこんな目標なんて、おこがましいのでは」と、緊張してしまっている人もいるそうです。
「パーソナルトレーナーは栄養や体づくりの知識が豊富ですが、ただ押し付けることが正しいとは僕は思いません。大切なのは、その人がなりたいと思う目標を、その人らしく目指していくためのトレーニングや食事を、一緒に考えていくことですから」
相手の考えや思いは尊重して、絶対に否定はしないという志岐さん。「目標を目指す」と聞くと、「限られた期限内に満点以上を取らなければ」というプレッシャーをストレスに感じてしまう人にこそ、自分らしくのびやかに、なりたい姿を目指していくLIFITは向いているかもしれません。
自分に合ったオーダーメニューで、誰にもわからず好きな時にトレーニングできる。そんな隠れ家のような場所を気に入って、目標に達した後もリバウンド防止や健康のために1週間〜1ヶ月ごとのペースで通い続ける人もいます。
「ここを居心地がいいと言ってくださる方が多いですね。予約時間内は自分専用のトレーニングルームとして使っていただけますし、親御さんに連れられてやってきたお子さんが帰り際に『もっとここにいたい』って言うこともあって、そういう空間になれているのが嬉しいですね。僕自身も、この空間にいると落ち着くんです」
気になる部位を引き締めるトレーニングのほか、お客さんに大人気なのはマッサージ。思いっきりパンチができるボクシングトレーニングも、「ストレス発散になる」と好評だとか。
「体づくりには、単なるカロリー制限や運動ではなく、栄養学の観点からみた食事や、体の部位ごとに効果的な運動の仕方があります。歩き方、立ち方を変えるだけで変わることもあるんです。ストレスがあるか、リラックスしているかなど、心の状態によっても変わります。それはもう、生き方そのものですよね」
何よりも、パーソナルトレーナーというプロの手を借りることは、なりたい目標への大きな近道になってくれます。
「あまり意識されていないことですが、体脂肪ってすごく軽いんです。なので、体重を落とすことがイコール体脂肪のみを落とすこと、とは限らないこともあります。食べる量と運動量は、極端にどちらかを上げたり下げたりすれば良いというわけではなく、自分自身の体質を理解して最適なやり方を見つける事が大切です。何事も、バランスが大事ですね」
志岐さんがLIFITを通して伝えているのは、「生き方をほんの少し、健康的なものに変えてみる」こと。それは、より自分らしい人生を送る近道なのかもしれません。
東京都立川市柴崎町2-7-8 エクセル立川201号室