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はたらきかた じてんしゃで通勤

石川 岳さん

世界中から集められた、1700銘柄以上のお酒を取り揃える「せきや」。洗練されたデザインのラベルは原産地の歴史や物語を映し出しているようで、眺めているだけで知らない世界を覗き込むようにワクワクします。

100年以上もの歴史を持つこの酒屋で、学業と両立しながらアルバイトを始めて3年になるという石川さん。
はじめは、お酒の知識は全くないところからのスタートだったそうです。

「もともと国立市内のスーパーでアルバイトをしていたので、またスーパーのようなところで働こうと思ったのがきっかけでした。お酒を飲むことは好きですが、知識は全くなくて、最初は日本酒と焼酎の違いすらもよくわかっていなかったんです」

売り場で働くスタッフは、1階の「ビール・焼酎」、地下の「ワイン」と「日本酒・ウイスキー」、いずれかの担当に配属されます。石川さんは1階の「ビール・焼酎」売り場の担当になりましたが、ずらりと並んだお酒を見ながら、最初は何から覚えていけばいいのかすら分からなかったといいます。

「都心や都外からわざわざ足を運んでくださるお客さまも多くて、知識が豊富な方も多いんです。ある日、お客さまから輸入ビールについて質問されたことに全く答えられなかったことが悔しくて、独学でお酒の勉強を始めました」

石川さんは、何かを考えて新しく生み出すことを苦手とするかわりに、暗記をすることは得意で好きだったといいます。
その日から、お店で取り扱うクラフトビールのプライスカードなどを参考に、実際に飲んだ感想や調べた歴史などを記録する「ビール手帳」を作り、1つ1つコメントを残していくことで、知識を徐々に自分のものに変えていきました。

「社員になりたくなった」未経験から始めて3年目

プロのお酒のアドバイザーである先輩たちとの距離も近く、気軽に質問することができるので、自然と知識が深まっていったといいます。仕事帰りに連れ立って国立や立川の美味しいお店に飲みに行くことや、休日に仲のいい先輩と飲みに行くことも多いそう。

「先輩たちはフレンドリーで、オンオフの切り替えがしっかりしています。仕事ではビシッと決めて、仕事が終わればとにかく飲んで話して、それがすごく楽しいんです」

働きながら知識を吸収していくうちに、徐々にお酒の世界の奥深さに引き込まれていきました。石川さんは、ビールの魅力を「自由でチャレンジ精神旺盛なブルワリーが多く、世界で一番気軽に飲まれているところ」だと話します。

「一番好きなビールは、ベルギーの修道士が造る『シメイビール』のブルーラベルです。僕がビールの世界に興味を持つきっかけにもなりました。クリスマスにビーフシチューと一緒にいただくのが、おすすめのシチュエーションです」

今では、売り場にあるビール全ての味や特徴を覚えているという石川さん。

お客さまにもアドバイスできるようになり、店頭で顔を合わせて「この間おすすめしていただいたの、美味しかったよ」と感想をいただけることが何よりも嬉しく、「この間のお酒はちょっと合わなかったかな」という声には、「では、こちらはいかがでしょう?」と再度のアドバイスをかかさず行い、お客さまの喜ぶ声や経験を重ねていくうちに、お店への愛着を感じるようになっていきました。

そして、2016年の春、石川さんは「せきや」の社員として働くことに。

「今後は売り場だけでなく、卸し先のレストランへのアドバイザーとして、先輩について見習いから経験を積んでいきます。これまでに得た経験と、ベルギービール・アドバイザーやワインエキスパートの資格を活かして、先輩たちのようなアドバイザーを目指しながら、クラフトビールの面白さを伝えていきたい」

新しい仕事へのチャレンジに、熱い意気込みを語る石川さん。その生き生きとした言葉を聞きながら、国立で100年続く老舗酒屋の新しい未来が形作られていくような気がしました。

せきや
http://www.sekiya.co.jp/sake/index.html