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感動を売る靴屋

求人募集

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「個性的で素敵なお店が多い」と言われる国立を象徴する大通りのひとつ“旭通り”。
その通りに佇む「靴の一歩堂」は、一見、ごく普通の靴屋さんです。

ですが、このお店には、ただ無言で靴を選び、お金を払って帰るだけのお客さんは一人もいません。

不思議なことに、ここで靴を買うと誰もが笑顔になり、店員さんに「ありがとう」と気持ちを伝え、さらには「ここで靴を買ってから人生が楽しくなった」と言う人もいるほど。

店主の川井一平さんは、こう話します。
「今はインターネットでも靴を買うことができる時代です。けれども、そこには靴を買うことへの満足感はあっても、それ以上の感動を得ることはできませんよね。一歩堂では、お客様に感動していただき、笑顔になってもらうことを何よりも大切にしています」

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“感動する靴屋”とは一体?
ここで働く人たちは、日々どのような仕事をしているのでしょうか。

目次
靴のお医者さんと看護師さんのように
あなたの“理念”は何ですか
一歩堂の肝っ玉母ちゃん
ここから踏み出す一歩

靴のお医者さんと看護師さんのように

一歩堂の店内を見渡すと、明るく清潔感のあるガラス台の上には、“ものすごく高いわけではないけれど、普段着の靴としてはちょっといいお値段”といった靴が並んでいます。

一歩堂が取り扱うのは、市場に出回る大量生産品ではない、高い技術力を持つ日本の職人が手がけた靴が中心。手に取ると、とてもしっかりした作りであることが伝わってきます。

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一歩堂を訪れるお客様は、「足が痛くて歩くのが辛い」「自分に合う靴が見つからない」といった困りごとを抱えて、「ここならぴったりの靴が見つかるかも」と口コミで訪れる人が多いそうです。

その多くの人が、「自分の足は幅広だから」と、柔らかくて大きめの靴を求めるといいます。

「一様に日本人の足は幅広だと言われていますが、そういうわけではありません。思っている以上に、足には人それぞれの個性があるんです。まずは、自分の足のことを知っておくことが大切です」と、川井さん。

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一歩堂では、はじめにお客様の足の計測を行ってカルテを作っています。
お客様はソファでくつろぎながら、まずは座った状態で足のサイズを測り、次は立った状態の足のサイズも測ります。

百聞は一見に如かず。取材に伺った私も川井さんに足を計測してもらうと、これまで24センチだと思っていた足が実際には24.5センチで、同時にとても幅の狭い足だったことがわかりました。

「足の幅が非常に狭いので、24.5センチ以上の靴よりも、24センチの靴の幅が足には合っていたんですね。このように、足の大きさだけではなく、幅を知ることも大切なのです」

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さらに、立った状態では座った状態から足幅が2センチ近く変わることがわかりました。「この差が大きいほど、足は疲れやすくなります。きちんと足に合った靴を履くことで、負担が軽減されますよ」と川井さん。

自分の足の特徴や歩き方について、落ち着いた声で丁寧に説明してくれる川井さんと、すぐそばでサポートしてくれる一歩堂のスタッフは、まるで安心して任せられる“靴のお医者さんと看護師さん”のようです。

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一歩堂の品揃えは幅広く、足の長さのほか、よく目にする足幅の規格“E〜4E”だけでなく、“A〜G”までを取り揃えています。普通の靴屋ではなかなかないことです。

それらの中から、これまで6000人以上の足を計測し、足のカルテを作ってきた一歩堂の技術が、自分の足にぴったり合った靴とマッチングさせてくれます。

それがあまりにぴったりなので、感動してそのまま履いて帰ってしまう人が多いのです。

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あなたの“理念”は何ですか?

「いつも話しているのは、自分の仕事に対して理念を持つこと。一歩堂では毎朝、スタッフとともに理念を話し合っています。あ、よくあるような、ただ企業理念を読み上げるだけの朝礼とは違いますよ。“自分が仕事で大切にしたいこと”を考えて、共有し合っているんです」

仕事に対し、理念を持つこと。
そのことが、ただの靴屋ではない“感動する靴屋”を形作る原点のように思えます。

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川井さんの理念は、「靴を通してお客様の行動半径を広げること」。自分の足にぴったり合う靴が見つかれば、これまでは足が痛くて行けなかった旅行やショッピングに行けたり、スニーカーではなくヒールを履いて、素敵なレストランにも行けるようになります。

新しい場所に行ってみようと思えることで、心の行動半径も広がります。「そのお手伝いをして、お客様の喜ぶ顔が見たいのです」と川井さん。

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理念について詳しく伺っていると、川井さんの話の中からアダム・スミスの『国富論』が浮かび上がってきました。

「世のため、人のためになることをして、“ありがとう”と言われる代わりに、お金をいただくこと。その積み重ねこそが国家が繁栄させるということが、アダム・スミスの国富論です。ですので、働くことって世の中や人の役に立って喜ばれ、しかもお金までいただける、楽しいことなんです」

逆に、“ありがとう”を生み出すという本来の目的を見失った為替や土地の売買が中心となった経済は脆く崩れやすく、かつてのバブル崩壊やリーマン・ショックによる経済破綻も、それが具現化されたようだと川井さんは言います。

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「心から喜んでもらうためには、お客様自身も知らない“本当に欲しいもの”をこちらで見つけて、提案することが大切なのです」と川井さん。

例えば、一歩堂にはまれに「ナースサンダルが欲しい」と言って訪ねてくるお客様がいるそうです。普通の店ならば、そこでナースサンダルを勧めて終わり。けれども、一歩堂は「どうしてそれが欲しいのですか?」と、一歩踏み込んで尋ねます。

すると、「私、本当は看護師ではなく、事務職なんです。けど、今履いている靴だと毎日の仕事が辛くって」とお客様。

お客様はナースサンダルそのものではなく、仕事に耐えられる歩きやすい靴を求めていたのです。ナースサンダルは、立ち仕事の多い看護師さんのための靴ですが、実はそんなに働きやすい靴ではないのだと川井さんは話します。

お客様が本当に求めているものが足の疲れを取ることならば、靴ではなく、近所のマッサージ屋を紹介することもあるといいます。

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「自分が本当に欲しているものは、自分ではわからないことが多いのです。たとえばお客様にウォーキングシューズを求められても、お客様との会話によっては足にぴったり合うパンプスを勧めることもあります。“私にもヒールが履けたんだ”と喜んでいただけると、こちらも嬉しくなりますよ」

自分が求めるものに対して想像を超える提案が返ってきたとき、人は感動します。
一歩堂では、その感動を生み出すため、お客様の「この靴いいね」よりもさらに一歩踏み込んだ提案をしているのです。

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「言われた通りのことをしていれば失敗もありません。けれど、一歩先の提案をすることで、お客さんはこちらに委ねてくれます。そのため、“やっぱり足に合わなかった”というときには、怒られてしまうこともありますよ」

そう言って川井さんは照れ笑いを浮かべます。それでも決して守りの姿勢に入らないのは、「感動してほしい」「笑顔になってほしい」という理念があるからこそ。

もちろん、万が一足に合わなかった時は、一歩堂では無料でお直しも受け付けていますよ。

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一歩堂の肝っ玉母ちゃん

一歩堂のスタッフのひとり、和田淳湖(じゅんこ)さん。なんと、本業はフリーの葬儀屋さんです。
「父が亡くなった時の葬儀屋さんがすごく親身になってくれたんです」と、葬儀業に興味を持ち、その時に就いていた営業職から葬儀業界に転身したそうです。

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一歩堂との出会いは、知人の紹介でした。
「会社をやめてフリーで仕事を請けはじめた頃でした。収入は安定せず、自分の考え方にも自信がなくて、会社に戻ろうか、このまま自分で仕事をしていくか悩んでいたんです」

その事情を川井さんに説明したところ、本業との両立にも配慮してもらえることになり、一歩堂で働きはじめました。

「決まったお給料がもらえる会社員時代と違い、フリーになれば、仕事に対する対価も自分で決めなければいけません。葬儀費用などの相場は知っているものの、自分一人で本当にちゃんとやれているのか心配で、対価をもらうことに申し訳ない気持ちがありました」

そんな和田さんに、「働くとは、自分の仕事に対するプロ意識を持つこと。プロならばきちんと対価をもらうべき」だと川井さんは話したそうです。

「そういった、会社では誰も教えてくれない“自分で働く”ことの基本やノウハウを、川井さんには随分教わっています。迷っていた頃とは違い、今ではやりたいことに自信を持って、遠慮せず仕事に取り組んでいます」

そう言って和田さんはからりと笑います。プロとしての自信を持つことで、本来の明るく前向きな性格を、ありのまま仕事に活かせているのが伝わってきます。

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「私自身がとても大切にしているのは、お客様とのコミュニケーション。高い金額を出して靴を買うのは、とても勇気がいること。だからこそ、お客様には納得していただいた上で購入してもらいたい。“購入した後もその靴を履いて、元気に歩いてほしい”という思いで、いま不安に感じていることなどを、世間話を交えながら伺っています」

一歩堂の仕事も、葬儀屋の仕事も、お客様の不安な気持ちに寄り添うことは同じなのだと和田さんは話します。

困っている人を見つけたらすぐに声をかけ、なごやかな空気を作り出すことが得意な和田さんは、一歩堂の仕事においてもなくてはならない存在です。

そんな和田さんも、はじめは靴の知識がほとんどなく、一歩堂での体験は「目から鱗」の連続だったといいます。今では、道を歩いていても、すれ違う人の靴や歩き方についつい目をやってしまうそう。

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「お客さんにとって、川井さんがお医者さんだとしたら、私は看護師さん。お医者さんよりも患者さんに近いポジションで、遠慮なく本音を話してもらえる存在でありたい」

プライベートでの和田さんは、7人の子どもを持つ肝っ玉母ちゃん。些細な世間話から子育ての悩み事まで、どんなことでも答えてくれそうです。

ここから踏み出す一歩

「新しい靴を買ったら、美味しいランチを食べて、素敵な時間を過ごしていただけたら」

一歩堂を訪れた人に、そのあとも楽しい時間を過ごしてほしい。川井さんのその思いは、しだいに「国立の商店街を盛り上げたい」という思いを形作っていきました。

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やがて川井さんを中心に、“個人店の店主が本当に素敵だと思ったお店を、お客様におすすめする”という取り組みの輪が広がっていきました。

そこからはじまった、月に一度の『商店街販促会議』では、市内のお店・会社で働く人たちが一歩堂に集まり、情報共有や雑談をして盛り上がっています。
その取り組みは、2014年には『東京商店街グランプリ』から表彰もされるほどです。

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「ありがとう」「人生が楽しくなった」
今日も、一歩堂にはそんな声がたくさん集まってきます。

幸せは歩いてこないと言うけれど、自分で未来を思い描いて、そこに向けて一歩踏み出してみることは、実はそんなに怖くない。応援してくれる人も、時にはまっすぐな厳しい意見で成長させてくれる人も、ここにはたくさんいます。

いつか自分で何かをはじめたい。一歩踏み出すきっかけがほしい。そんな人は、まずは一歩堂の川井さんを訪ねてみませんか?


Written by加藤 優/Yu Kato

「国立人」編集・ライター。歩いているだけでも楽しい国立のまちで、のびやかに働く人たちの話を聞くことが栄養になっています。

求人募集

募集主 株式会社一歩堂
URL http://www.ippo-do.com
勤務地

国立市東1-15-32

地図

募集期間 2017.11.25 - 12.22
職種

靴の接客・販売

雇用形態

アルバイト・パート

仕事内容

お客様の足の計測から、ご満足のいく靴を提案するまでを行います。
はじめは計測や販売の補助をしながら、
徐々に接客に慣れていただきたいと思っています。

一度に来店されるお客様は多くなく、
お客様が滞在される時間も長いお店です。
一人一人のお客様に丁寧に、じっくりコミュニケーションをとることを楽しむところから始めていただきたいと思っています。

仕事に慣れてきたら、仕入れや販売促進、
経営の分野まで幅広く関わっていただくことも可能です。
将来の店長候補も歓迎します。

給与

時給960円〜

待遇

交通費全額支給

※1年後〜正社員登用制度もあり
(月給20万円〜、社会保険完備、昇給年一回、ほか)

勤務時間

9:00〜18:00(昼休憩1時間)

休日休暇

週休2日(火定休+1日)
ダブルワーク希望の方もOK。ご相談ください。

経験資格

特になし

求める人物像

お客様の喜ぶ顔や、お客様に元気になってもらうことに喜びを感じる人。

◆販売だけでなく、ディスプレイや販売促進の施策などについて
 アイデアや意見を求めることもあります。
 お客様の目線に立ち、より喜んでもらえるためにはどうしたらいいか
 私達と一緒に考えていけるという方は歓迎します!

募集人数

1人

選考の流れ

「応募する」フォーム、または電話にて問合せください。

一次面接→二次面接→内定

問い合わせ先

042-569-7192