国立人 小さなまちの仕事さがしのびやかにはたらく人を大切にする国立(くにたち)エリアの求人サイトです。

クリエイターが活きる

デザイナーやクリエイターも多く活躍しているまち、国立。しかし、彼らの仕事の様子を目にする機会は、あまり多くはありません。

日常の中で、さりげなく心を動かされる「デザイン」は、一体どのようにして生み出されているのでしょうか?

国立駅前から少し外れた位置にたたずむ古いビル。小さな細い階段を登った先に、『STUDIO SALLY(スタジオサリー)』のオフィスはあります。

思わず「ここはシェアハウス?」と尋ねてしまうほど、自由で開放的な空間。ゆるやかな時間が流れる中で、日々デザインの制作や打ち合わせが行われています。

「STUDIO SALLYには、いろんな力を持った仲間がいます。イラストレーターのまなみ、通訳や進行管理のメリッサ、メキシコに住むレティとは毎週ビデオ通話で打ち合わせをしています。デザイナーの仕事は日本だけにあるわけではありません。デザインは、色んな国を超えていくんです」

2011年に愛媛から上京し、フリーランスでデザイナーの仕事を続けてきた宇都宮凌さんが、2018年8月に業務拡大して生まれたSTUDIO SALLY。この場所には、宇都宮さん自身の生き方や考え方、想いがたくさん詰まっていました。

目次
小さなデザインから広がる世界
クリエイターズ・シェアスタジオのように
小さなまちをデザインでお手伝い

小さなデザインから広がる世界

STUDIO SALLYが手がけるものは、ロゴマーク1つから、商品のパッケージ、ポスターやパンフレット、ウェブサイトなど、小さなものから大きなものまで、とても幅広い。

「最近は、お店・会社の立ち上げからデザインに携わることが増えてきました。事業の川上から関わることができれば、全体の流れを見ることができるので、必要なときに的確な提案ができるようになります」と、宇都宮さんは話します。

一度仕上げて、納品すれば終わることの多いデザインの仕事。けれども、立ち上げから携わった案件は、その後も専属デザイナーとして長い信頼関係を築いていくことが多いそうです。

「たとえば、神奈川のパーソナルジムの立ち上げでは、ロゴマークやウェブサイト制作から、その後のサービスの見せ方や企画までを提案させてもらっています。その店舗は、外からは何をしているのか見えづらいけれど、中ではプロアスリートがマンツーマンで本格的なトレーニングを行っています。そのことをもっと多くの人に伝えたいと、体験マンガの連載もはじめました」

まなみさんの親しみやすい作風で描かれる“体験レポ”は、ウェブのアクセスも多く、とても好評だそう。デザインだけでなく、イラストレーターの個性を活かした提案が行えるのも、「クリエイターが活きる」デザインスタジオの強みです。

何よりも、宇都宮さんのデザイナーとしての長年の経験により築かれたバランス感覚があってこそ、ワクワクする仕事が生まれてくるのかもしれません。

「デザインの持つ役割は、とても大きいと思います。どんなに小さなデザインでも、その後のお店の集客を左右してしまうほど大きな意味があるんです。だからこそ、小さな個人店が長く継続していけるように、伴走していきたいです」

STUDIO SALLYでは、小さなお店からテレビCMで目にするような大手まで、常に10前後のクライアントの案件を並行して進めています。そんな中で、事業規模に関係なく大切にしているのは、電話や対面での話し合い。

ホームページを見ると、「ロゴマーク 39,000円から」など、わかりやすい依頼料金が表示されています。けれども、これはあくまでも参考価格。ていねいに話し合ってお互いに納得した状態で、仕事を進めていきます。
「建築や設計などと同じように、デザインにも工程があることに理解を示してくれる方とはスムーズに仕事が進みますし、クオリティを更に上げていくことに注力できます」

宇都宮さんは「将来を見据えると、日本のマーケットだけでは限界がある」とも話します。現在、通訳のメリッサさんの働きもあって、海外の案件もさらに増えているそう。
日本のデザインの仕事とは違った、海外の案件ならではの苦労はあるのでしょうか?

「確かに、その国の仕事への考え方、時差や貨幣価値の違いなど、いろいろな障壁はあります。でも、ビジネスであるなしに関係なく、その国の価値観を知って、合わせていけばいいと思っています。幸いSTUDIO SALLYは最小限の人数ですし、素早く柔軟に対応できますしね」

また、宇都宮さんはこう付け足してくれました。

「デザインの持つ価値や力そのものは、どこの国もそう変わらないんじゃないか、と思います」

クリエイターズ・シェアスタジオのように

この日は、メキシコにいるレティさんとの打合せ。笑顔の可愛いレティさんとの出会いは、STUDIO SALLYがメキシコに出したウェブ広告がきっかけでした。それ以来、レティさんは海外のデザイン案件のサポートや、様々なアイデアを共有してくれるパートナーです。

宇都宮さんはもともと画家を目指して上京し、東京でひとり食べていくためにデザインの仕事を受けながら、徐々に「デザイナー」という肩書きをつけていったのだとか。

「昔は、知り合いづてにメニューやポスターのデザインの依頼をいただいたり、SNSに『CDジャケットのデザインできます』なんて投稿を出して、DMを送ってきてくれた人の仕事を受けたりしていました。」
決して短くはない下積みのような時代。それでも、どこかの会社に所属するよりも「自分で仕事がしたい」という思いを持ち続けていたそうです。

「デザインは、色んな業界の、色んな人と出会って、一緒に仕事ができる業種です。国境も関係ありません。デザインの仕事を通して、自分の世界が広がっていく。それが、昔からずっとやりがいなんです」

デザインを媒介にして、世界が広がっていく。

宇都宮さんの思いはそのまま、STUDIO SALLYの自由な雰囲気にも表れています。ちなみに、スタジオではたまに多国籍パーティも開かれているのだとか。

小さなまちをデザインでお手伝い

小さなデザインから大きな世界を見据えつつ、自分が暮らし働いている国立のことも気になっているという宇都宮さん。

国立で手がけた仕事の一つ、スタジオの近所の花屋さんからは、デザイン料の代わりに植木をいただいたそう。まちで暮らし働く人同士ならではの、持ちつ持たれつの良い関係です。

「僕が生まれ育ったのは、愛媛の本当に何もない小さなまちでした。でも、小さなデザインから何かを変えることができると知った今、自分が関わっているまちのために何かをしたいという気持ちが強くなっています。お店の新商品をまちの人にPRしたいとか、どんな小さなことでも、なんでも相談してくれたら嬉しいです」

日本から海外へ、そしてまちの内側へ。小さくとも個々が活きるSTUDIO SALLYから、デザインの可能性が大きく広がっていきます。


Written by加藤 優/Yu Kato

「国立人」編集・ライター。歩いているだけでも楽しい国立のまちで、のびやかに働く人たちの話を聞くことが栄養になっています。

募集終了

募集主 STUDIO SALLY
URL https://studio-sally.design
問い合わせ先

hello@studio-sally.design
042-842-3790

※こちらの求人募集は終了しました。ご応募ありがとうございました。