本年もよろしくお願いいたします2022年01月01日(土)

国立のお正月

ママ下湧水や矢川おんだしといった水源のまわりに“まち”をつくり、かつて地元の人々に“ヤマ”と呼ばれていた雑木林が“まち”になって人が集まり、やがて国立市が「町」から「市」になったのは、1967(昭和42)年1月1日のことでした。
国立市は今日で市制施行55年になるのですね。

「国立人」のキャッチフレーズで謳っている「のびやかにはたらく人を大切にする、国立エリアの求人サイト」の「求人」の意味もまた、「まちに人が集まり、様々なアクションが生まれる」ことを指しています。
いつの時代も、まちは、人がつくるもの。
国立市の標語「人間を大切にするまち」にも見られるように、国立は「人がつくるまち」をより体現しているのではないかと、ここで暮らし、はたらきながら感じています。

従来の「求人」には、一般的に「組織が決めた役割を募集する」という意味合いが大きかったように思います。
自分の居場所を誰かが作ってくれる、その一方、決められた役割から抜け出せない、と感じる人もいたようです。
「求人」が持つイメージも、まだまだ「組織」対「人」。すると「はたらく」ことすら、組織のもとで役割に徹するだけというようなイメージになってしまいます。

もちろん組織があるということは、組織をつくる人々が目指している未来があり、そこへ向かうために必要なこと・やらなければならないことも多くあります。
でも、それを言われたまま役割に徹して行うことは、少なくとも「国立人」で紹介している会社やお店の中では、あまり求められていないように感じます。

「国立人」では求人募集という枠が出ていないときでも、実はさまざまな人が記事を読み、自らアクションを起こしたりもしています。「募集は出ていないけど、自分はここでこんな仕事ができる」とか「ここの事業内容を知って、自分ができることの中からこんなものがあったらいいと思った」とか「何ができるかはまだわからいけど、共感して応援している」とか。
そこから実際に仕事につながったり、副業につながったり、学びや活動につながったり、仲間を見つけたり、自分を知ることにつながったりもしています。
従来の「求人」という枠にとらわれすぎない視点で、ぜひ「国立人」を見ていただけたら嬉しいです。

まちは、人がつくる。そのアクションが、今年も生まれていくことを楽しみにしています。
2022年も「国立人」をよろしくお願いいたします。

(編集・ライター 加藤優)