やりたいことを仕事にすると、やりたいように生き続けることにつながる2022年12月19日(月)

「やりたいことを仕事をする」ことと、「やりたいように生きる」ことは、「自分で考えて仕事を生み出している」かどうかという点で大きく異なります。
結局、自分で考えて仕事を生み出すことが、やりたいように生き続けることにつながることは多いのですが、
では仕事を生み出すことに何が必要かというと、それは「アイデア」です。

国立人編集部では、色々な人と一緒にコラボをしたり、社外の人と仕事をご一緒したりすることがよくあります。
その仕事は、従来の手法を焼き直しして進める……なんてことはほとんどなく、0から企画を考えたり、既存のものをブラッシュアップしていくためのアイデアを出し合うところからスタートすることがほとんど。

アイデアは、浮かぶのは一瞬。ですが、水面から捲き上る噴水の下には見えない大きなクジラがいるように、実は膨大なインプットのもとに成り立っています。しかも、出しては消えていくものの方が多く、形になっていくものはほんの一握り。

アイデアのもととなるインプットが少ないと、アイデアも湧いてこないし、企画を形にすることもできないんですね。

インプットがない状態でアイデアを出すことは基本的に難しくて、その状態でアイデアをひねり出そうとすると、インプットしたものをそのまま出す、つまり「パクリ」になってしまいます。

パクリを原案にして形にしていくことは、オリジナルほどの背景がなかったり、インプットの積み重ねがなかったりして、土台として脆いのでうまくいかないことの方が多くなります。
結局、普段からインプットを積み重ねていくことが、より良い企画、仕事につながっていきます。


そのことがわかると、アイデアを持つ人がどれほど膨大なインプットを積み重ねてきたのかがわかるので、リスペクトの気持ちが湧いてきます。
すると、それをパクるなんてリスペクトがない、何もわかっていない、恥ずかしい行為だと思えてきます。

人は食べたことのないものの味はわからないし、想像で補完するにも、それと似た見た目や匂いのものを食べた記憶、つまり自分の過去のインプットを呼び起こすことが必要です。

記憶や経験などのインプットが自分のものになっているからこそ、自分なりのアイデアが浮かぶし、それがアイデアや企画の熱量になっていくんですね。

企画やアイデアを持つ人、それを持つ人のことをリスペクトして支えられる人は、組織やチーム、社会のいろんな場面で尊重されて、活躍していけるんじゃないかと思います。

(編集・ライター / 加藤優)