巳年の2025年に一度は参拝したい『矢川弁財天』2025年01月16日(木)

国立市のすぐお隣、立川市羽衣町に、国立を流れる矢川の源流の一つを祀っている『矢川弁財天(やがわべんざいてん)』があります。

ここは日本中を見ても珍しい、狛犬ではなく狛蛇(こまへび)のいる神社です。

くるりと丸まった白い蛇の姿はどこか神秘的。矢川弁財天の境内を見渡すと、他にも蛇のモチーフをいくつか見つけることができます。例えば、『龍神乃池』に架かる『白龍橋』にも蛇の姿が!

蛇は水の神とも言われています。澄みきった龍神乃池では、大きな鯉が悠々と泳いでいます。参拝前に手を清める手水舎からは、こんこんと水が湧き出ており、一月の寒い日に触れるとほんのり温かさを感じました。

地下から湧き出る湧水は一年を通して水温が大きく変わらず、夏は冷たく冬温かいのです。きっとこの水が矢川を育む源流なのだろうと思いながら、手を清めて参拝します。

矢川弁財天の境内は、すぐそばの大通り・みのわ通りから一望することができます。通勤・通学で通るたびに、池で泳いでいる鯉の様子を見下ろした思い出がある人も多いそう。

弁財天様は七福神の一人で、弁天様や弁才天様とも呼ばれます。ご利益は「商売繁盛」や「金運の上昇」です。

他にも、川のせせらぎの音にちなみ「音楽・芸術」や、流れる水のように理知に富むことから「学問」にもご利益があるそうです。女性の神様でもあるので、「美容」にもご利益があるとか。

矢川弁財天の社殿の左奥には『毘沙門天(びしゃもんてん)』も祀られています。財福の神様と言われ、こちらも「商売繁盛」や「金運」にご利益があります。

こんこんと水が湧き出る様子はやはり縁起がいいのですが、綺麗な水のそばにいると心地よくリラックスできるのは、生物としても安心感を感じるからかもしれません。水があるところは昔から住みやすいのです。

金運の象徴だと言われている蛇。今年はぜひ矢川弁財天を訪れて、蛇モチーフを見つけてみませんか?

国立人編集部 加藤優