国立人編集部です。まちの人から、ショップカードやチラシ、リーフレットやパンフレットなどの編集やデザインの仕事を頼まれることがあります。そんな時、編集やデザインとともに重視しているのが「印刷」です。
印刷技術には長い歴史の積み重ねがありますが、現在はコストが安く、早く仕上がり、かすれずシャープな文字が出る凸版印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷などの印刷方式が主流。さらに紙やインクの組み合わせなどでも色味やデザインの印象が変わるので、とても奥深い世界です。
中央線沿線の西荻窪に拠点を置く『水縞』のこちらのペーパーバッグは、「孔版(こうはん)印刷」という方式で印刷されています。
現在主流な印刷方式の一つの「凸版(とっぱん)印刷」とは、印刷したい文字などを突起させた版に、インクをつけて紙に印刷する方式のこと。
活字を組み合わせて作った活字版で印刷する「活版印刷」を知っている人や、見たことがある人はイメージしやすいかもしれません。
一方、「孔版印刷」は、版にインクをつけて紙に印刷するのではなく、版自体に穴を開けて、そこからインクを擦りつける印刷方式。
ちょっとイメージしづらいですが、「シルクスクリーン印刷」や「リソグラフ」をうたっている紙製品やアパレル製品を見たことがあれば、それも孔版印刷です。
よく見てみると、ハンコで押したような、少しかすれた風合いが楽しめる孔版印刷。水縞さんがデザインした花やフルーツの色合いも、他にはない雰囲気を醸し出しています。
印刷やデザインの奥深さも感じつつ、気軽に使えるペーパーバッグ。小さなメモやチケット、お菓子などを入れて、ひもやリボンをかけてもよく合います。
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