国立の新年は、すがすがしい青空とともにスタートしました!
国立で暮らし、働いているみなさん、そうではないみなさんにとっても、2019年がより良い年になりますように。
30年続いた平成の時代ももうすぐ終わり。
「時代は30年で移り変わる」とはよく言いますが、私は50~60年周期だと感じています。
国立で暮らしはじめた2017年、国立のまちでは色々なことが「50周年」を迎えていました。国立のまちに市政が敷かれて50周年、谷保エリアで数多くの人々が暮らす富士見台団地ができて50周年。
国立駅前に少しずつ商店が増えてきた50年前、通りにはまだ砂利が敷かれていて、雨が降ると水たまりができてしまっていたそう。
谷保エリアには、当時の人々にとって最高の憧れの住宅だった「富士見台団地」ができたことをきっかけに、何もなかったまちなかに商店街が生まれ、家族のための夕飯の買い出しをする女性たちで隙間がないほど賑わっていたといいます。
30年前、50年前のできごとや価値観は、少なからず今に大きな影響を与えています。
「既存の価値観はどこからきているんだろう」「どうして、30年前、60年前からこんなに変わってしまったのだろう」そんな疑問を持ったとき、まちの歴史を振り返ったり、当時を知る人の話を聞くと思いがけない発見があったり、「実はそんなルーツがあったのか!」とこれまでの価値観が覆されたりすることがあります。
例えば、30年前の国立には今よりももっと個性的なカフェや雑貨店が多かったのに、実はちょっとずつ少なくなってきているらしい。どうしてだろう?
例えば、自分自身の生き方や働き方について、親や目上の人たちが「こうあるべき」と断言できてしまうのはどうしてだろう? それも間違ってはいないけれど、自分ではない誰かが作った既存の枠組みは、時代の流れの中で古くなっていくし、ガタがくることもあります。
これからの時代はきっと、「疑問を持つ」「自分で考えて決める」、そういうことの繰り返しになっていくのではないかな、と思います。
たったひとりだと心もとないこともあるけれど、周りにそういう人たちが増えてくると心強いし、自由になんでもできる人生になっていくはず。そして、国立には、そんな自由な人たちがたくさんいることは確かです!
2018年は、「国立人 小さなまちの仕事さがし」を通して、国立で働きはじめた人がもっとも多かった年でもありました。地域にとって新しい人たち、若い人たちが「働きたい」「暮らしたい」と思えることは、未来を見据えたときにとても重要なことなのだと、しみじみと思います。これまで人の思いによって創られてきた国立のまちなら、なおのこと。
新しい30年のはじまり。未来のゆくえを決められるのは、もはや自分たちでしかないのかもしれませんね。
(書き手:加藤優/国立暮らし1年とすこし)
sponsored by くにたちハッピースポット
外から見たときと、内側から見たときのイメージは少し違います。そんな『国立暮らし1年目』だからこそ見えてくるものを綴るコラムです。