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カフェのような心地よさ

目次
本がぎっしり。大きな本棚のある「ブックサロン」
「本」はお客さんとのコミュニケーションツール


−「お客さんに喜んでもらうこと」を軸に
一人前の美容師になるまで
新しい仲間のストーリーに合わせた変化を楽しむ
「長居したくなる」時間を提供したい

国立駅の南口を出て西へまっすぐに進み、カフェやパン屋さんがたたずむ閑静な通りに、美容室「houm.(ホウム)」の印象的なシルエットの看板は現れます。






美容室に入る前の独特の期待と緊張が入り混じったような気持ちで扉を開けると、そこには陽が差し込む広々とした空間が広がっていました。


奥にある大きなカウンターから、女性スタッフの木榑(こぐれ)さんが笑顔で「こんにちは」と出迎えてくれ、まるで行きつけのカフェに訪れたようなリラックスした空気に包まれます。





アンティーク調の本棚とソファ、大きなカウンターが印象的で、カット台は4席という贅沢な空間。



「なるべく美容室ぽくないつくりにしています。大きな特徴は、入り口から受付までの距離をとっているんですよ。そういう空間をあえてつくることによって、扉を開けた瞬間のドキドキ感を演出しています」


「houm.」代表でありスタイリストの原 謙司さんは、柔らかい口調でそう話します。





店名の「houm.」は、ハワイ語の「椅子(noho)」と「夢(traum)」を合わせた造語です。



「大切にしているのは、『お客さんに喜んでもらえる非日常感』を演出すること。それは、扉を開けて広がる空間にドキドキ感があったり、日常とは違う特別感があったり、自分らしく落ち着ける場所だったり。お客さんが私生活から離脱した時、あったかい気持ちになって落ち着ける、カフェのような空間でありたいと思っています」





「お客さんに喜んでもらうこと」が常に根幹にあるという「houm.」。2015年のオープンから予約の途切れることのない、長居したくなるような居心地の良さと、施術後に笑顔がこぼれてしまうような確かな技術の秘密について、1つ1つお話を伺っていきました。



本がぎっしり。大きな本棚のある「ブックサロン」



「houm.」を訪れると、真っ先に目に飛び込んでくるのは大きな本棚。
棚を覗いてみると、ライフスタイル雑誌から、エッセイや小説、ビジネス書まで、そのジャンルはさまざま。





オープン当初は150冊だった本も徐々に増えていき、現在では300冊に。原さんは毎月初めに「本を選ぶ日」をつくり、スタッフとともに国立や立川の本屋へ買い出しに行っているそう。





そんな原さん、昔は本を全く読まなかったそうです。



「本といえば美容師の専門書を読んでいたくらいで、読書は大嫌いでしたね。カットの練習で忙しくて…というのは、言い訳ですけど」



笑いながらそう話す原さんは、今は時間があれば本を手に取り、幅広い知識を吸収するように心がけているのだそう。その大きな意識の変化は、美容師という職業の社会的地位の認識がきっかけでした。





「アメリカでは、医師、美容師、教師は『三師』と呼ばれ、社会的地位の高い職業だと言われているそうです。医師は健康を、美容師は美しさを、教師は知識を与えてくれ、人が生きていく上で欠かせない職業だという考え方です。それに比べると、日本では美容師の社会的地位はまだまだ本当に低い。そこを変えていくためにも、美容師はもっと幅広い知識と知恵をつけていくべきだと思うようになりました」


原さんはそう考えるようになってから本を読み始め、たくさんの本を読むうちに読書が好きになっていったそうです。





「本」はお客さんとのコミュニケーションツール


豊富な知識を持つことは、サービス業である美容師にとって話題の引き出しを増やすためにも大切なこと。幅広いジャンルの本は、お客さんとのコミュニケーションツールにもなっているそうです。



「人の第一印象からわかることって、服装や雰囲気くらいで、趣味や興味関心のあることについては話してみないとわからないですよね。髪をカットしながらお客さんと会話する中で、たとえば子育てについて悩んでいるという話を聞けば、カットの合間にその悩みを解決してくれそうな子育ての本を本棚から持ってきます。そこからまた深い会話に繋がっていくんです」





原さんにとって、お客さんが待ち時間にどんな本を手に取っているかを知ることも、心あたたまる楽しみなのだそう。



「若い女性だと料理の本を手に取られる方が結構多くて、『ああ、家族や大切な人においしい料理を食べてもらえるように考えているんだな~』と思うとあったかい気持ちになりますし、なんだか嬉しくなってきます。本を通して人との触れ合いをしているようで、面白いですね」





広々とした待合いスペースがあるためか、家族で来てくれるお客さんも多いといいます。お母さんがカットしている間、待合いのソファでお子さんがお父さんと一緒に待ち、カットを終えたお母さんと入れ替わりでお父さんがカットに入ることもよくある光景です。



「自由に過ごしていただけていますね。本棚にはお子さん向けの絵本もあるし、YouTubeで動画を見たりしながら、くつろいでいただいています」




「houm.」の本棚の1冊1冊が、お客さんの人柄に触れる大切なツールになっているのですね。



「お客さんに喜んでもらうこと」を軸に

「会社のように大きな組織ではない小さな店だからこそ、お客さんの満足のために利益を多く還元できる」と、原さんは話します。



たとえば、「houm.」のシャンプー台はフルフラットのベッドの状態になり、首元にも柔らかなピローがあるので、長時間のシャンプーでもお客さんの身体に負担をかけません。従来のシャンプー台より値段も割高で、大きなスペースを割くことが必要になるけれど、「フルフラットであればお子さんや年配の方でもシャンプーできるようになるし、お客さんのためにはコレが一番良い」と導入を決めたそう。





スタッフも椅子に座り、お客さんの頭の上から直接力を込めてシャンプーや頭皮マッサージができるので、「横に立ってシャンプーしていた時に比べると随分楽になって、腰を痛めることもなくなりました」と、木榑さんも嬉しそう。



「待ち時間にお出しするお茶を良いものにしたり、お客さんにとってより良い薬剤に変えたり。お客さんが美容室に求めるレベルが高まっているからこそ、そこに最も利益を還元して応えていきたいと思っています」





お客さんを出迎えるインテリアにも、美容師ならではの器用さと独創性が現れています。本日の開店前のひとときでは、国立駅北口のドライフラワーと古道具のお店「Marca(マルカ)」さんから受け取ったばかりのフラワーアレンジメントに、2人がかりでアンティーク金具を取り付けていました。「ここ押さえて」「もっとこうしましょうよ」と、作業の合間に笑いもこぼれます。





「お客さんに喜んでもらえること」を軸に、技術、接客、サービスを柔軟に変化させていく。それが「houm.」で最も大切にしていることだと、原さんは力を込めて話します。








一人前の美容師になるまで


もうすぐ美容師歴5年目を迎えるという木榑さん。現在はアシスタントとして働く彼女がスタイリストとしてのデビューを迎えるのは、2016年10月ごろになるそうです。





昔は、5年目の美容師は「中堅」だと言われていました。

「今は一人前になるまで育てるのに5~7年ほどかかります。昔より、美容師の技術も、お客さんが満足するレベルも高くなっているんです」と、原さんは話します。



「昔のように3年ほどでスタイリストとしてデビューさせることもできるけれど、求められるレベルに達しておらずお客さんからのクレームを受けてしまうことの方が多い。店長やスタイリストと同格レベルの実力をつけてからデビューしないと、お客さんの満足には繋がりません」





「houm.」では、スタイリストに必要な1つ1つの技術の課題を与え、テストを行ってクリアしていくシステムをとっています。このシステム自体はほとんどの美容室でスタイリストの育成のためにとられているものですが、「カット理論は100店舗あれば100通りある」と原さんは話します。育成の方法も店舗によって様々なのです。



原さんは、スタイリスト育成のための「カットマニュアル」を理論に基づき作成しています。こうしたマニュアルを作成している店と、練習のみで技術を教えていく店の2通りがあるそうです。



第1段階でマニュアル通りのカット技術を身につけたら、第2段階の「フリースタイル」へ移ります。ヘアスタイル雑誌の中から自身で課題を選び、雑誌のイメージ通りのスタイルを仕上げる技術を身につけていくのです。



「フリースタイルの技術を繰り返し身につけると、お客さんのリクエストに対する仕上がりのズレが少なくなっていきます。マニュアルカットのみで育成を終えるところも多いと思いますが、会話の中でお客さんの要望を理解し、形にしていくまでを教えるのが『houm.』独自のスタイルです」





「今は私の他に練習している人がいないので、自分のペースでやりやすくもあり、1人だとペース配分が狂ってしまうこともあります。焦って練習しても、自分の頭が追いついていかないですし……」木榑さんが困ったようにそう言うと、原さんは笑います。



マイペースでおっとりとした雰囲気の木榑さんを、優しく見守っているような原さん。2人は、以前勤めていた美容室でも上司と部下の関係だったそうです。



「木榑はマイペースに見えて、よく頑張っているのに大きな組織の中ではなかなか報われないタイプのスタッフだったと思います。当時はよく相談に乗っていましたね」





現在は、「毎日が楽しい」と話す木榑さん。自然体でこつこつ努力を積み重ねる木榑さんの人柄が、「houm.」の優しいのびやかな雰囲気を作り出しているような気がしました。



新しい仲間のストーリーに合わせた変化を楽しむ



オープン時は、原さんと木榑さんの2人で始めた美容室「houm.」。
これから少しずつ仲間を増やして、スタイリストを育てていきたい、と原さんは想いを語ります。



「お客さんに喜んでもらうことを軸に置きつつ、集まったスタッフそれぞれの持つストーリーも大切にしたいですね。スタッフに合わせて、柔軟な方向転換が常にできるような状態でいたい。たとえば、主婦の方が入ってきた時は家庭と両立して働きやすいように、新人さんが入ってきた時はきちんとした技術を身につけやすいようにと、集まったスタッフみんなで話し合って方向性を決められたら良いですよね」





原さんは、新しい仲間が増えることで、新しいお店の形や雰囲気を作りだしてくれるのを楽しみにしているそうです。



「たまに働きたいと言って来てくださる方もいるんですけど、『色んな美容室を見て、それでもここが良いと思ったら改めて来てほしい』と話しています。美容室は100店舗あれば100通りのやり方がありますから、色んな美容室でカットを頼んでみて、本当に自分のやり方に合うと思った美容室を選んだ方がいいと思っています」



「houm.」のカット台の椅子は4席。いまの店舗で椅子を増やすことは考えておらず、スタイリストが集まったら次の店舗展開を考えているそう。



「長居したくなる」時間を提供したい


この場所に「houm.」を構える前、原さんは「店を出す場所は、人の歩く速さがゆっくりしたまちがいい」と思い、中央線の全ての駅を下りてそれぞれのまちを散策しました。



時間にゆとりがあれば、心にもゆとりができます。原さんは、国立のまちを歩く人々の目線や表情にワクワクしたものがあるのを感じとりました。



「ここに店を出して正解でした。お客さんが日常の中にゆとりを見つけて、『もう少し長居したいな』と思える時間と空間を、これからも提供していきたい」





国立のまちの空気がそのまま流れているような美容室。行きつけのカフェのような居心地の良さと、確かな技術を体感しに、「houm.」の扉を開けてみませんか。


Written by加藤 優/Yu Kato

「国立人」編集・ライター。歩いているだけでも楽しい国立のまちで、のびやかに働く人たちの話を聞くことが栄養になっています。

募集終了

募集主 hair lounge houm.
URL http://hair-houm.com
勤務地

国立市中1-1-2ハイム国立壱番館1階

地図

募集期間 2016.10.22 - 11.4
職種

美容業

雇用形態

正社員

仕事内容

店舗拡大するため、スタッフを募集します。ホウムは技術、知識、人間性を3本柱とし、非日常空間を提供するため、空間にこだわったサロンです。

こだわり満載のサロンをほんの少しご紹介。

◯技術は理論に基づき正確な技術が学べます。
◯店販は売らない。
◯お客様に不必要なメニューは提供しない。

これらの項目にはすべて意味があります。
ぜひ、見学、面接で聞いてください。

給与

月給18万円~
※経験・能力を考慮し、決定します。

待遇

社会保険完備、昇給随時

勤務時間

10:00〜20:00

休日休暇

毎週火曜日+公休月2日、夏季・年末年始

経験資格

美容師免許必須
※アシスタント、Jrスタイリスト募集

求める人物像

常に素直に前向きな人、美容が大好きな人

募集人数

2人

選考の流れ

まずは、「応募する」フォームから必要事項を記入の上、ご応募ください。

問い合わせ先

042-505-4086

※こちらの求人募集は終了しました。ご応募ありがとうございました。