国立暮らし1年目の人におすすめしたい、桜の時期のすごしかた

国立暮らし1年目の人におすすめしたい、桜の時期のすごしかた

「結婚したら暮らしたいまちがあるんだ」

そう言われて連れてこられた国立は、まさに春爛漫の桜色。大学通りから見渡す限り続く桜並木の風景に、ここは地上の楽園かしらと圧倒される思いでした。桜満開の美しき風景に心を奪われた私は、このまちに一瞬にして恋に落ちてしまったのかもしれません。すぐに不動産屋に駆け込み、新居を決め、引っ越してくるころにはすっかり桜は散っていたけれど。

それが平成2年の出来事で、それから結婚、出産、子育て、仕事と慌ただしく過ごしているうちに、まさに光陰矢の如し。時代は令和になり、実に33回目の桜の季節を国立で迎えることになりました。

そんな、国立暮らし33年目の私から、国立暮らし1年目のみなさまに、桜の季節の過ごし方をお伝えしたいと思います。“国立の桜”を楽しめるとっておきの5つのおすすめポイントをどうぞ!

早起きして行きたい、「大学通りの歩道橋」

おすすめポイント①は、国立の桜といえば定番とも言える、国高こと国立高校近くの「大学通りの歩道橋」。ここを楽しむために重要なのが「早起き」すること。これにつきます。

人気のあるスポットは、お天気の良い日中は大勢の人で賑わいます。でも、地元の強みを活かして「早起き」すれば、桜並木を独り占めとまではいかなくても、混雑する前に大学通りの歩道橋から桜を堪能することができます。

国立駅・谷保駅・矢川駅から国立を訪れるお花見客が目指すのは、国高こと国立高校近くにある「大学通りの歩道橋」であると言っても過言ではありません。ここからの桜並木を見ずして、国立の桜は語れないかもしれません。

国立駅から矢川駅まで、「お花見サイクリング」

おすすめポイント②は、「お花見サイクリング」。2022年にさくら通りの自転車道が矢川駅前まで完成しました。これにより、国立駅ロータリーから大学通り、さくら通りへと、まさにお花見しながらのサイクリングが可能になりました。

地元住民にとっては毎日の通勤路や通学路だったりするのですが、本当に贅沢な通勤路だなぁと、毎年の桜の季節は感動しています。

ちなみに大学通りの自転車道は「左側一方通行」ですが、さくら通りは「両方向の対面通行」になっているので、レンタサイクルの方はご注意ください。そして、桜の時期にはよく歩行者の方が自転車道に出て桜を撮影していますが、こちらも危険なのでご注意を。

汽車ぽっぽ公園、カバ公園、ゴリラ公園……穴場の公園

おすすめポイント③は、個人的「お花見の穴場」です。国立の桜といえば、大学通りやさくら通りといったメインストリートが有名ですが、混雑を避けてゆっくりお花見をしたいという方には、さくら通りから住宅街に入ったところにある公園がおすすめです。

国立市富士見台にある「谷保第一公園(通称汽車ぽっぽ公園)」、「第二公園(通称カバ公園)」はじめ、7つの公園にはそれぞれ素晴らしい桜の木があります。

パン屋さん『プチ・アンジュ国立』でパンを買い、「谷保第四公園(通称ゴリラ公園)」のベンチで休憩したり、矢川駅の踏切横の老舗おにぎり屋さん『京園』でおにぎりやおいなりさんを買い、「矢川上公園」や「谷保第六公園」で休憩する、などなど。

ゆっくりピクニックデートや、小さなお子さんのいるグループでわいわい楽しくお花見するのもおすすめです。

暮らしの中で夜桜を楽しむ、「くにたち桜ライトアップ」

おすすめポイント④は、「夜桜」です。大学通り・谷保駅前・矢川駅前で毎年開催される「くにたち桜ライトアップ」は、2023年は3月24日(金)から4月9日(日)まで開催されます。

ライトアップされた夜桜の下で、大人なお花見を楽しむのも素敵です。国立駅前でクラフトビールの量り売りを行う『SEKIYA TAP STAND』では、国立の醸造所直送のクラフトビールが買えるので、会社帰りに夜桜を見上げながら国立のビールで一杯、というのもおすすめです。

年度末から新年度へ、学生さんは新学年へと変わるこの季節。別れの乾杯も、出会いの乾杯も、きっと国立の思い出は桜の記憶とともに残ることでしょう。

もっと知りたい人は、「地元イベント」へ!

最後のおすすめポイントは、もっと地元の桜を知りたい方におすすめしたい、桜の時期の「地元イベント」です。

毎年開催(2023年は3月26日(日)に開催)される「春うらら 国立・立川桜ウォーキング」。
2023年は3年ぶりに立川~国立間のウォーキングが再開され、国立と立川の桜の名所をじっくり堪能できるのでおすすめです。両方がスタート地点となり、ゴールまで2~3時間のコースを歩きます。土地勘がない方も、スタート時に配布されるルートマップと、ルートに待機しているスタッフの誘導があるので、安心して歩くことができます。

そして、毎年4月の第一土・日曜日に谷保第三公園で開催される「くにたちさくらフェスティバル」。
市内の団体や市民サークルが出店し、食や体験などのブースでにぎわいます。「くにニャン」「やほレンジャー」なんて地元キャラの写真も撮れるかも。ちょっとディープな国立を知りたい方におすすめです。

以上、桜の季節の5つのおすすめポイントでした。春の素敵な思い出作りのお手伝いができたらうれしいです。

生きていると毎日いろいろありますよね。日々の生活の中で喜怒哀楽を抱えて生きるのが人生です。今年はどんな気持ちで桜を見上げることになるのでしょう。希望でいっぱいの時も、嬉しいときも、悲しいときも、疲れたときも、国立に暮らすあなたを、桜の木はずっと見守っています。

(書き手:磯貝久美子/国立暮らし33年目)

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「国立暮らし1年目」とは

外から見たときと、内側から見たときのイメージは少し違います。そんな『国立暮らし1年目』だからこそ見えてくるものを綴るコラムです。

磯貝 久美子 磯貝 久美子

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