国立の“涼”をさがそう!

国立の“涼”をさがそう!

2018年、夏。国立でも気温が40度近くまで上がる日もあり、息が苦しくなるほどの暑さです。

でも、ずっとオフィスにこもって仕事をしているよりは、少しは外へ出て太陽や風を浴びたほうが、身体の調子もいくらか良くなる気がします。(野外の運動は控えたほうがよさそうですが)

それにどんな猛暑でも、大切な仕事や人生のためには外へ出かけなければならないこともあります。無茶しすぎる必要はありませんが、多くの人にとって、そういうときのほうが多いはず。

そんなとき、木々や湧水のそばを通りがかると、ふっと生き返るような涼を感じることに気が付きました。

ここは国立の中心、谷保天満宮。深い森にかこまれた空間はいつでも静けさに包まれていて、木々の隙間からは水気を含んだ涼やかな風が吹き、日照りの甲州街道から訪れる人々をやさしく包んでくれます。

境内を流れる滝には偶然にも虹がかかり、とっても縁起が良さそう! 時刻はお昼過ぎ、暑いだけにこの虹が貴重に感じられます。

地下から組み上げる井戸水が「夏冷たく、冬温かい」と言われるように、湧水のそばは気温が1~2度ほど低くなっています。根っこから幹や枝葉にたっぷり水を蓄えている木々の下でも、同じように涼を感じることができるのですね。

国立の湧水が流れる『ママ下湧水公園』(ママ下とは崖の下という意味)は、住宅やお店、会社などが立ち並んだ日常のそばに、ひっそりとたたずんでいます。

近くの道路を通ったときに少し足を向ければ、透き通るような湧水に触れることができます。ハンカチを濡らして汗を拭えば、気持ちもすっきりとしてきます。

暑さが続いて今すぐ海や川に飛び込みたいけれど、そんなことは許されない。そんな平日でも、仕事の合間に少し足を伸ばして、まちなかの涼を探してみてはいかがでしょうか。

自分だけの新しい発見があるかも?

日差しが和らいだころ、多摩川まで足を運んでみました。

暑かった日の夕暮れは深い色をしていて、1日の終わりの大きなため息がこぼれます。

(書き手:加藤優/国立暮らし1年とすこし)

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外から見たときと、内側から見たときのイメージは少し違います。そんな『国立暮らし1年目』だからこそ見えてくるものを綴るコラムです。

加藤 優 加藤 優

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