養生してあたためる、冬の土用(どよう)の過ごしかた

養生してあたためる、冬の土用(どよう)の過ごしかた

年が明けて、一年で最も厳しい寒さの「大寒」を過ぎ、「立春」を迎えるまでの18日間を「冬の土用(どよう)」と言います。

土用の時期はちょうど季節の変わり目でもあり、次のシーズンに向けて体を整えていく時期。春夏秋冬に合わせて土用も年に4回巡ってきますが、冬の土用は特に、暴飲暴食や冷えなどから来る不調に備えたい時期だそうです。

そんな冬の土用の過ごしかたを、国立駅前の『自然衣料・生活雑貨SAP(さぷ)』さんに尋ねてみました。

春を迎える前のお休み期間

「冬の土用は、春を迎える前にちょっと養生する時期です。昔はこの時期に土を耕したり、植えたり、棟上式をしたりすると土の神様が怒るから控える時期とされていました。派手なことはせず、土も体も休めましょうという時期だったんですね」

土用といえばうなぎを連想させるのは、「昔はそんなに栄養満点じゃなかったから、土用こそ精をつけようとうなぎを食べたから」だそう。昔と比べて食生活も豊かになった今は、土用の時期こそ“節制”を意識するといいそうです。

「大根、ごぼう、にんじんなど、根っこの野菜を食べるようにするといいですよ。春を先取りするような春菊もおすすめ。旬の春菊は安いので、私は卵と一緒に炒めものにするなど、たくさんいただくようにしています。ごちそうは控えて、疲れずに、春を迎えていきましょう」

天然素材のソックスを重ねて

「この時期は靴下を4枚履いています」とSAPさん。薄手のシルクのソックスに、綿混やウール混のソックスを重ね履きしているので、足も全身もいつもぽかぽかです。

天然素材の優しい色合いのソックスは重ね履きしても可愛らしく、気分も上がります。薄手のものを選べばモコモコし過ぎず、タイツや靴下の中に履いても目立たないソックスもあるそうです。

「パンプスの人は、タイツやストッキングの上に足先だけ覆うソックスを重ねてもいいけれど、やっぱり足の甲全体を覆う方があったかいよね。私は靴下を重ね履きするので、冬用の靴はワンサイズ大きいものを選んでいます。足をあっためると腹がすわる感じがして元気が湧いてきますよ。夜眠る時だけでもいいので、2〜3枚の重ね履きから、まずは試してみてくださいね」

ポイントは、足首が締まると血流が悪くなり、逆に冷えてしまうので、足首の締まらないものを選ぶこと。そして、静電気や乾燥の原因になる化繊(かせん)の素材をなるべく減らすことです。

暮らしや仕事に「土用」を取り入れよう!

季節の変わり目。体調を崩す前に、ふと「冬の土用」を思い出して、体に問いかけてみませんか?

暴飲暴食が続いていたら、献立に根菜を取り入れてみる。

あたたかいコーヒーにも、実は体を冷やす効果があるので、豆乳やミルクを加えてカフェオレにしてみる。

体をあたためるために、まずは足元から見直して、天然素材の靴下を履いてみる。

旧暦で立春といえばお正月のことをいい、冬の土用は新たな年を迎える準備期間とも言えます。今年からは土用の過ごしかたを、日々の暮らしや仕事に取り入れてみませんか?

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