今の仕事を選ぶまで、どのような思考の変遷があったのだろう。
その考え方も、人生の選択肢の一つかもしれない。そんなかつての「夢」を、正方形の真っ白な紙に描いてもらい、現在の仕事についての取材記事や写真と並べて展示する「はたらく×くにたち展 絵空事じゃない夢の地図」を開催しました。
第1弾は、10年以上空き店舗になっていた国立駅北口の『佐藤建具店』を自力でリフォームし、子どもや大人が集うコミュニティスペースとして開きはじめたばかりの『くにきたべーす』にて開催。(期間:2017年12月1日 – 12月12日)
展示参加者は全て国立エリアのお店や会社。その商品であるパンやコーヒー豆、雑貨などが並ぶ「国立人マルシェ」も行われ、国立の仕事をリアルに感じてもらうきっかけとなりました。室内には『ニッポー設備株式会社』が普及に努める、木材の精製により生じる端材を固めたペレットを活用した「ペレットストーブ」が設置され、空間に炎があることによる温もりを体験することができました。
第2弾は、展示スペースやイベントスペースとして地域に開きはじめたばかりの『cafe & bag chuff』にて開催。(期間:2018年6月22日 – 7月2日)
新たに国立エリアの会社・お店から展示参加者を募り、くにたち図書館の司書も参加。第1弾とはまた異なる「夢の白地図」と「現在の仕事」、そして「国立人マルシェ」の品物が並びました。
また、vol.2.5として、コミュニティスペース『国立本店』にて過去の展示物を再編集し、小さな展示を開催しました。(期間:2018年10月2日 – 10月21日)
第3弾はついに、一年で最も国立に人が訪れるお祭り『天下市』へ出展!
国立市商工会青年部の主催により約半世紀にわたって続くこのイベントでは、国立のメインストリート『大学通り』が歩行者天国になり、国立エリアで会社・お店を営む出店者のブースがずらりと軒を連ねており、この日にしか出会えないものやセール品などが並ぶ国立の風物詩となっています。(期間:2019年11月2日 – 4日)
セール品などは並ばない「国立人」の展示ブースでしたが、多くの人が足を止めてお立ち寄りいただき、展示物の記事をじっくりと読んでくださいました。
「国立にこんな会社やお店があったなんて知らなかった」「はたらく人の人生が垣間見れて楽しい」という感想をいただき、「いつも国立人を見ています」という声をいただくなど、読者の方々と触れ合う機会にもなりました。
「国立人」に掲載する記事は、国立エリアに実在している人物や場所を取り上げており、そこに脚色を加えることはありません。しかし、メディアを通して届けられる情報において、実感を伴う立体感はいつでも、読み手の想像力と行動力にのみ委ねられています。
リアルな「場」で開催される「展示」という手法は、より想像から実感へとつなげる近道となってくれそうです。
メディアを通して見る世界を、もう一歩リアルに感じてもらいたい国立人編集部のイベント。