田中社長とやぼな夜 ー谷保のゲストハウスで食べる、飲むー[コラム]

田中社長とやぼな夜 ー谷保のゲストハウスで食べる、飲むー[コラム]

ニッポー設備の「日々豊か=ニッポー」な日々。

今夜は、地域で活動する大学生と、ニッポー設備の田中社長が、国立の谷保(やぼ)で楽しむ『やぼな夜』を過ごしました。

学生たちが運営するゲストハウス『ここたまや』

2018年に、谷保の古いアパートをリノベーションして生まれたゲストハウス『ここたまや』。運営は、一橋大学の学生団体『たまこまち』の学生たちが担っています。

その一室は、実は宿泊客や学生たち、地域の人たちが自由に出入りできる交流スペース「コモンルーム」。国内外から谷保を訪れる人、地域の人、学生たちが、夜な夜な交流を深めています。

今夜はそんな『ここたまや』で、学生たちと谷保の設備工事会社『ニッポー設備』の田中社長が「宅飲み」をする予定。田中さんと学生たちとは、『ここたまや』がオープンする際に、トイレ設備の工事をした時から縁が続いています。

谷保のお店でテイクアウトして宅飲み!

「こんばんはー!」「田中さん、待ってました!」

今夜のメニューは、谷保の中華料理店『永芳園(えいほうえん)』のあんかけ焼きそばと餃子、棒々鶏(バンバンジー)、同じく谷保の魚屋『魚善(うおぜん)』の新鮮なお刺身セット!(ダイヤ街商店街の人気店『鳥たけ』の唐揚げは残念ながら売り切れでした)

さっそく、ちゃぶ台に広げます!

「『魚善』さん、2代目店主とは商工会青年部の時代から20年以上の付き合いがあるよ。あと、永芳園さんのあんかけ焼きそばは絶対に外せないと思って、持ってきました!」と田中さん。

成人はビール、未成年はノンアルコールで乾杯!

「全部、とてつもなく美味しい!」「お刺身がすごく新鮮!」と、どんどん食べ進めていきます。

「ところで、みんなはなんで『たまこまち』に入ったの?」

一橋大学には、スポーツから文化系までさまざまなサークルがありますが、その中で「谷保のゲストハウス」を運営するサークルを選んだのは一体なぜなのか……同じ地域で仕事や活動をしている身として、田中さんがずっと気になっていたという問いを投げかけてみました。

まずは現代表の“せっきー”さんから。

「新聞かネットニュースかで『たまこまち』の初代代表、坂根千里さんの記事を読んだことがきっかけです。自分は他大生なんですけど、大学生になって何かやりたいなと思ったときに、その記事のことを思い出したんです。元々リノベ物件にも興味があったので、見学に来てそのままメンバーになりました」

次は、現副代表の“くろ”さん。

「谷保の『くにたちはたけんぼ』という場所で行われていたBBQに参加したことがきっかけです。とりあえず入ってみて活動するうちに、自分に合っているなと思いました」

“かわはた”さんは、「中高とずっと運動部だったんですけど、文化系のサークルに参加してみたくて。参加してみたら、メンバーやまちの人たちの空気感がすごく良くて。今は実家を出て谷保に住んでいます」。

“つだおこ”さんは、「正直に答えると、最初は新歓期のご飯会目当てで来ました(笑)。でも入ってみたら雰囲気が良くて、すごく素敵なサークルで、入ってよかったなと思っています!」。

“ごみちゃん”は、「谷保の近くの府中市出身なんです。谷保には面白いことをやってる人が多い印象を持っていました。都内の他の街と比べたら、近年失われているような人付き合いもまだまだ残っている方だし、人のあたたかみを感じられる街で自分も活動をしてみたいと思ったことがきっかけです」。

谷保ってどんなところ?

それぞれ谷保の好きなところは、「歩いてすぐのところに田んぼや畑があって、でも田舎すぎず都会過ぎず、ちょうどよくて住みやすいところ」「地元が蛍が見える場所で、谷保の田園風景に親近感を持った」など、自然豊かなところに惹かれた人が多いよう。

しかし、「一橋大生って谷保にはあまり来ないよね。たぶん、学校から遠いから」「えっ、歩いて20分くらいだし近いよ!」「でも、ちょっと遠く感じるかも……」「隣の立川に遊びに行っちゃう人が多いよね」「この間アンケート調査をしたら、“谷保は名前だけ知ってる”という学生が一番多かった」という声も。

でも……

「谷保って生きてるよね。すごくそう思う」

「小さい子どもから、若者、高齢者まで幅広い年代の人がいて、まち全体がスモールビジネスの集合体だからか、和気藹々としている雰囲気がいいよね」

「いつか谷保を離れる時が来たら、谷保の人のあたたかみをより一層感じるんだろうな」

しみじみとした谷保の良さについての話題は尽きません。

『ここたまや』のような、学生が運営しているゲストハウスは全国的にも珍しく、国内外から宿泊客が訪れ、中には長期滞在をしている人も。『たまこまち』のメンバーは、そんなお客さんと一緒に谷保の畑で朝ごはんを食べたり、BBQを開いたりしながら、谷保の魅力を伝えています。

「『たまこまち』のメンバーには面白い人が多いし、地域密着の会社の代表をしている身としても、地元を盛り上げてくれてありがたいなと思います。ベクトルが同じ方向を向いているから、世代が離れていても話が合う。まちに興味を持ってくれてすごく嬉しいし、楽しい」と田中さん。

「自分は中高一貫校出身なんですけど、大学に行って企業に就職して、というある程度決まった進路にいるのを感じていました。でも、『たまこまち』の初代代表の坂根さんが、新卒で谷保にある『スナック水中』を始めていたりと、国立には自分の周りにはいなかった生き方をしている人が多くて、衝撃を受けました。普通に大学に通っているだけでは出会えなかった人たちと出会えているのがありがたいです」

「このサークルに入って、視野が広がったことが一番よかったよね」

田中社長の本、読んだ?

2024年3月に、田中さんは著書『時代ガチャの「当たり」を見つける方法』を出版。就職氷河期という「時代ガチャ」を引いてから、好きな仕事に出会い、今の幸せを見つけるまでのさまざまなエピソードは、世代を超えて現代の若者の心にも響いています。

「地域で田中さんの姿を見ていると『仕事を楽しむ才能がある方なんだな』と思っていました。でも本の中の大学時代のエピソードに『社会に出るのは懲役に服することだ』という記述があるのを見て、そういう時期もあったことが意外で、親近感が湧きました」と“くろ”。

「価値形成に寄与した本があれば教えてください」という問いに対して、田中さんは、

「そういう本はないけど、自分の考えていることを肯定してくれる本は読んできた。実は読書以上に自分を形成したのは、中学生時代の文通だったかな。伝えたいことを文字で表現する国語力が身についたと思う」

そして話題は「文章表現」に……

「田中さんの国語力って旅行代理店での営業職にも活かされていそうだし、国語力はAIにできない仕事をすることにもつながるのかな?」

「確かに、自分の中にある想いや経験に基づく表現を出力するのはAIにはできないし、自分にしかできないことですよね」

それに対して田中さんは、

「書籍でもSNSでも、活字が世の中に公開された時に、読んだ人が誰も傷つかない表現にすることを大切にしたいと思っています。例えば会社を辞める時、そこにはいろんな理由がある。それを、この本の中では誰かや何かのせいにせず、全て自分に落とし込んで表現しています。物事の責任は全部自分にある。執筆を通して表現する中で、その想いはより強くなりました」

SNSがなかった時代も、AIが普及していく時代でも、人の想いや経験、そこに基づく表現が価値あるものであることは変わらない……みんな大きく頷いた後は、片付けをして二次会へと向かいます。

『スナック水中』へ

二次会は、『たまこまち』初代代表の坂根さんが営む『スナック水中』へ。この日は女性スタッフがみんなお休みという『男祭り』の日で、「男性はカラオケ無料」の貼り紙が。さっそくカラオケを予約して、再び乾杯!

「僕がいつも思っているのは、人の能力なんてそんなに変わらなくて、それを自分でどう使おうかという違いだけ。人には本当は持っているのに使っていない能力がいっぱいあって、できるかできないかは、その能力を自分で引き出すかどうかでしかない。最後は自分が歩いてきた道を幸せだと思えるかどうか。自分でダメだと思ったらダメなんだよ」

『たまこまち』のメンバーは、ニッポー設備株式会社の社屋『NIPPO Power Base』で開催される『春の市』『秋の市』でも縁日を出すなど、一緒に地域を盛り上げる仲間でもあります。

谷保には世代を超えた「出会いガチャ」がたくさんあります。そのガチャを引いたら、人生が豊かになってしまうかも?

(国立人編集部)

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 国立人編集部 国立人編集部

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